経済主体で人や地球を置き去りにする発展ではなく、未来に向けて地球環境変化や新しい生産、教育、産地の役割を見出すべく、各国にいるアンバサダーを中心に今後活動します。オープンプラットフォームのセットアップや、ケーススタディー、トークセッションなど企業もクリエイターも一般の人たちも集まり、意見を交換し、社会に発信していくものとなります。
その活動の第一歩として昨日ダッチデザインウイーク開催中のアイントホーヘンより世界中の人たちをオンラインで結び、リーエデルコートによる冒頭の挨拶、スピーカーによる問題定義、フィリップフィマーノによる現在lilleで開催中のlabour of love展の紹介に加え、現在任命が終わっているアンバサダーによるスピーチが行われました。
トレンドユニオン日本の家安 香もこのたび日本のアンバサダーに就任し、スピーチを行いました。その内容をここに掲載させていただきます。
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「ここのがっこう」の現場からこんにちは。「ここのがっこう」というのはファッションデザイナーである山縣良和さんが設立したファッションの学校で、ここで私はマテリアル&マターコースを教えています。
自己紹介をさせてください。私は家安 香と申します。リーエデルコートとはトレンドユニオン日本の代表として働いてきました。個人的には私は2人娘の母であり、デザインアカデミーアイントホーヘンを卒業したデザイナーでもあります。多くの企業と共により良い未来を見出すための仕事をしています。私にとって希望(hope)とは何かと問いただしてみました。
そこで浮かんでくるのは2つのキーワード、教育とクラフトです。私自身、山梨産地と10年にわたり仕事をしてきました。東京からわずか2時間以内で、富士山のそばにある地域です。そこでは依然として機織、和紙造り、石の研磨、農業といった素晴らしいクラフトが残っています。特に機屋さんたちですが、時に彼らにこれからどうしたいでしょう?と問いかけると彼らの答えは「未来に向かいたい」ということを口にしてくれます。これは驚くべきことです。
政治的観点でいくともしかすると機織は文化遺産的に保存していくものと思われるかもしれません。経済的観点でいくと大きな経済発展への貢献は小さなものかもしれません。しかしそれは間違いです。彼らこそが未来そのものです。
日本は過去60年にわたり急激な発展を果たしました。それはもしかしてこんな小さな国にしては急激すぎで大きすぎる発展かもしれません。日本にはロボットやバイオマテリアルを含む新しいものへ挑戦し続ける素晴らしい人々がいます。しかし同時に私たち日本人は小さな家に住むこと、シンプルな豊かさを先人から受け継いでいます。若者も含めてアニミズムが日常に存在しています。それはもしかしたら新しいロールモデルとして日本が世界に共有できることかもしれません。日本には豊かに仕立てられた社会の中で自分の目指すべきゴールを見失っている若者もたくさんいます。豊かさとは何かとともに疑問を投げかけることも可能でしょう。そこで常に私の心に浮かぶのはアイントホーヘンでの自分自身の経験です。そこで私が学んだことは教育の持つ力です。教育がもたらしてくれるのは世界を違った目で見られる力です。その目を持つことで、目の前にある問題たちは未来を生み出す力強いリソースになるからです。アイントホーヘンでの教育が今日私をこの場に導いてくれました。アンバサダーとして私がやっていきたいこと、それはクラフトの産地に新しい意味をもたらすこと、教育に新しい役割を与えること、産業により良いものをより少なく生み出す機会をもたらすこと、そして子どもの母親として、美しい未来を子どもたちと一緒に見たいと思います。
ありがとうございます。そして皆さんとこの場を共有できることを誇りに思っています。
Hello from coconogacco fashion school founded by fashion designer YoshikazuYamagata, where I teach fashion students about material and matters.
Let me introduce myself.
My name is Kaori Ieyasu, I've been working with Li as representative of trend union in Japan.
In my career, I have worked with various companies who need support to see the better future.
As a person, I am a mother of 2 daughters and I am a designer who graduated design academy Eindhoven.
I am honored to be an ambassador of world hope forum.
I ask myself, what the hope means.
Always what comes up in my mind are 2 things.
Education and craft.
I have been working with yamanashi region for 10 years. It is located only 2 hours from Tokyo, and place beside mount Fuji.
They still keep wonderful weaving mills, Japanese washi paper making, stone curving and agriculture.
Especially weavers, I asked them what they hope, and every single weaver replies me "I want to go forward to the future." That is surprising.
Because government point of view, these craft might be the category of "preserve as a cultural heritage.
And economy point of view, maybe there is only small hope to contribute to the economy growth.
But they are not. They are the future itself.
Japan has grown rapidly last 60 years maybe too rapid and too big compared with such small island.
We have great people who challenge the new technologies including robot, bio-material and so on.
But we also know how to live small, richness of simple living as a culture from our ancients.
We also naturally live in animism even young generation.
That is what we Japanese can share with the world as new role model.
We have thousands of young people who don't know their goals in a richly tailored society.
We can ask question what the richness is together.
Then What is always in my mind is my own experience in Eindhoven, where I learned the power of education.
Education gives the new eyes to see the world different way, and with these eyes, problem ahead becomes the powerful resource to create future.
Education in Eindhoven brought me here, today.
As an ambassador, I hope to give the new meaning to the craft region, new role of education, to give a chance to the industries to produce better and less and hope to see the beautiful future with children.
This is the beginning of new society, new landscape and new future.
Thank you and again I am honored to be with you.
今後の詳しい活動や関わり方など随時ウエブにて発信していきます。
また個別の取材などのお申し込みやお問い合わせに関してもinfo@trendunion.jpよりご連絡ください。