アイスランドの火山噴火によって来日も危ぶまれる中でしたが、ミラノから無事"飛んできた"リーエデルコートによるシーズンセミナーを開催することができました。
「人間は環境や現状、そして自らが築いてきたテクノロジーに依存しているが、鳥は国境も関係なく自由に飛び回り、時に小さな鳥でさえも大陸間を移動している。自然災害で今までのように移動できなかったり、物資の輸送も難しいと実感したことで、より自国での生産や生活の基盤を固める必要を実感するとともに、鳥のように精神的にも物理的にも、国境もなく、自由に行き来することの大切さも強くなってくる。2011年春夏シーズンテーマが水だったのだが、潤いにみちた世界をいつもとは違った視点で眺める時がやってきた。今シーズンのテーマは鳥にインスピレーションを得るファブリックやカラーはもちろんだが、さらには群れの移動、巣作りといったようにさまざまな鳥たちに見られる暮らし方や自然とのかかわりから多くのヒントを得ることになるだろう。」と冒頭の挨拶でシーズンを紹介。
今回も文化女子大学に会場をご提供いただき、企業関係者、メディアなど多数の来場者と学生たちがいっしょになってシーズンを体感するひとときをもつことができました。会場エントランスのインスタレーションは前回に引き続き
jardin du illonyさんが担当くださり、剥製の鳥たちと木々が秘密の庭のような空間を作り出し、休憩時間には、"鳥たちの好物"ならぬナッツやドライフルーツを楽しんでいただきました。
シーズンとしてはリーからも紹介があったように、ファブリックの重要性が高まっている点やカラーの使い方にも特徴がはっきりと見られるものです。また、今シーズン2年ぶりに発表した建築、ライフスタイルとデザイの方向性をまとめた"organic dwelling"も好評した。
これらの内容に関しては、まとめたブックを東京オフィスにそろえております。
次シーズンの発表は9月にパリで、11月に日本で開催予定です。