連日雪模様のパリで、2月9日から11日の3日間、2011−12秋冬トレンドセミナーが開催されました。
いつもは整然とした白い空間のトレンドユニオン本社オフィスがこのときは一面に鳥、鳥、鳥。鳥かごのようなランプシェイド、鳥をモチーフにしたアート作品をはじめ、鳥からインスピレーションを得た衣服の展示、そして本物の鳥たちが美しいさえずりと愛らしい姿で来客たちを出迎えました。
「鳥たちのように高みから見下ろし、ちがった視点で世界や色、デザインを見直すシーズン」というリーのあいさつからプレゼンテーションははじまり、その豊かで色鮮やかな世界に、参加したクリエイターたちからは明るいシーズンへの期待にみちた感想を聞く事ができた3日間でした。
特に凝ったファブリックへのインスピレーションや巣作りといった基本的な愛情にみちたライフスタイルベースのデザインなどにも注目が集まりました。
鳥という人間にとってあこがれでありつつも身近な存在の動物でありながら、日頃ゆっくりと観察したり接する機会がないだけに、止まり木で愛らしい姿を披露する鳥たちに、来客たちは各々カメラをむけたり、指に止まらせたりと"交流"する姿がたくさんみられ、いつもにましてなごやかなプレゼンテーション会場風景に、まさに今求められている"自然への感性"の一端が見られたような気がしました。
日本では4月21日に東京でリーエデルコート来日によるセミナー開催を予定しております。