Lidewij Edelkoort リドヴィッジ・エデルコート

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鮮やかにトレンドを発信し続ける生き方


トレンド予測のパイオニア的存在として世界中で知られている
リドヴィッジ(リー)・エデルコート。
その活動は革新的かつ洗練されたトレンドブックの制作や
感覚が洗われるような鮮烈なオーディオビジュアルの発表が
中心でそれは常に誰もが持っているクリエイティビティー
を刺激するもの。

「あらかじめの知識なしでのクリエイションはありえない。
そしてデザインのないプロダクトは存在しえない」という
リーの言葉通り、彼女の発表するコンセプトやカラー、素材の
情報は2年後ときにもっと後になり形をなしファッションや
デザインとして現れる。というのは、彼女の打ち出すトレン
ドはライフスタイルから経済、消費者の発するシグナルの分析、
アートまで、幅広い分野の検証をベースにしていること。
そしてなによりも、人間本来のもつクリエイティビティーを
信じ、その"自然の欲求"が向かう先を繊細かつ大胆に捉え発
表しているから。1980年から活動をはじめ、今年で38年。
さらに独自のトレンド感を発表しつづけている。


よく聞かれること。「どうやってトレンドを感じて分析
しているの?」その答えは至ってシンプル。
世界中を旅し、ありとあらゆるものにふれ、買い物をし、
心にのこる言葉を書きとめ、気になるオブジェを手にとり、
新しい開発にも興味をもつ。

「トレンド予測は単なる情報の受け渡しではない。
トレンドという風の流れを知らせることで、それを消費者、
クリエイターたちが自分で感じ、自分で使う方法を指し示し
ていきたい」というリーのスタンスにも見られるように、
彼女の活動は教育分野にもおよびオランダのデザインアカ
デミーアイントホーヘンの校長を過去10年にわたり勤める。
そこではデザインを"勉強"から真の"教育"へと昇華させた
活動が注目されており、数多くの有名デザイナーを輩出。

また、デザインフィールドではエキジビションも手がけて
おり、スカンジナビア半島とアフリカのデザインの共通点
を見直す"north meets south"や、形の重要性や意味を問い
かける"en forme"など
ここでもやはり彼女ならではの好奇心に満ちた視点が伺える。